暮らしのコト

初対面で印象アップの話し方 答えはテンポと声のトーン

この「記事」が気に入ったらみんなにシェアしよう!

みんなにシェアしよう!

昨日のアンケート記事から、初対面の人に対して気になるポイントで多くの人が挙げたのは「話し方」でした。

では、どのような話し方をすれば、初対面の人に好印象を持ってもらえるのでしょうか? 具体的なテクニックを、コミュニケーション・インストラクターの杉山美奈子先生に教えてもらいました! 新入生と新入社員は必見です!

■初対面で好感を与える話し方とは?

talking _01

初対面で緊張し、硬い話し方や表情になって良くない印象を与えてしまった経験がある人は多いはず。ファーストコンタクトで好印象につながる振る舞いとはどういったものなのでしょう?

杉山先生「まず笑顔で明るくハキハキとあいさつをして、自分から名乗りましょう。そして表情も意識して。緊張時は表情が出にくく、『冷たそう』『無愛想』といったマイナスの印象を持たれがちです」

笑顔とあいさつで相手の心を掴むのに成功したら、次は会話です。ここでのポイントは?

杉山先生相手の話し方のテンポに注目。相手がゆっくり話す人なら自分もゆっくり話しましょう。相手のテンポに合わせるんです。すると会話がかみ合いやすくなり、『この人とは気が合う』と感じてもらいやすいでしょう。またワンランク上のテクニックとして、楽しい話のときはテンポ早め、深刻な話のときはテンポ遅めと、話題に応じてテンポを変える方法もあります」

アンケートでは「気になるポイント」7位に「声」がランクインしましたが、自分の声に自信がない人はどうすればいいのでしょうか?

杉山先生「持って生まれた声は変えられませんが、声のトーン(抑揚)で印象は変えられます。ポイントは文節の真ん中の音が一番高くなるように話すこと。低いトーンから徐々に高くしていき、また徐々に低くしていくのです。放物線のイメージですね

■話し上手は聞き上手

talking_02

杉山先生いわく、聞き上手であることも好印象を与えるポイントだそう。

杉山先生「相手と自分の話すバランスが相手7:自分3くらいが理想です。さらに、うまく相手の話題を拾って会話のラリーを続けられるのが本当の聞き上手と言えます」

会話のラリーと聞くと、トークスキルが必要な印象がありますが……。

杉山先生「たとえば、相手が『週末、映画を見に行って』という話題を持ち出してきたら、『何を見に行ったんですか?』『どこに見に行ったんですか?』『どんな俳優が出ていましたか?』など、関連する質問をしましょう。ただし、相手のテンポに合わせた量の質問になるように気をつけて」

もし相手が、あまり話題を振ってこない人だったら?

杉山先生「そんな時は『流行のもの』『次の休みの予定』『コンビニスイーツ情報』など、日常的なエンターテイメント性の高い話題を振ってみましょう。こうした話題を普段からストックしておくと印象がより良くなりますよ」

■ビジネスシーンで好感度がアップする話し方

talking_03

ビジネスシーンでは、プライベートとはまた違った好感ポイントがあります。オンとオフの話し方で、大きな違いは何でしょうか?

杉山先生「ビジネスの話し方で理想的なのは、筋道が立っていて分かりやすいこと。『また連絡します』よりも『○月○日の夕方までにメールをお送りします』と、数字を使って端的に示せばと誤解も少なく、信頼できる人という印象を与えられます」

新入社員は、上司など目上の人と話すときも気になりますよね。何かアドバイスはありますか?

杉山先生「萎縮せずに明るくハキハキしたトーンで話しましょう。そこで有効なのがクッション言葉です。『恐れ入ります』『お手数ですが』といったクッション言葉を使えると、ていねいできちんとした話し方になります」

■話し方で与えたい印象をコントロール

初対面の人の「話し方」を気にする理由として多かったのが、話し方にはその人の性格や本質があらわれるから」というもの。それでは、話し方で与える印象の種類をコントロールすることはできるのでしょうか?

杉山先生「声の大きさやトーン、言葉遣いによってある程度コントロールすることは可能だと思います」

■自信があって明るく元気な印象
→大きな声でハキハキと、語尾までしっかり言い切る。
■優しく穏やかな印象
→明るいトーンで「楽しそう」「面白そう」といったポジティブワードを多めに使う。
■頼りになる印象
→相手の話をしっかり聞いて共感を示しつつ、落ち着いたトーンで自分の意見をしっかり述べる。
■知的な印象
→データや数字を使って論理的に話し方し、話題に沿った知識を臨機応変に披露する。

なるほど、話し方ひとつで与える印象はこんなにも変わるのですね! 新しい出会いが増えるこの春をきっかけに、自分の話し方を見直してみませんか?

監修/杉山美奈子
コミュニケーション・インストラクターとして、文筆業やセミナー、学生指導など幅広い分野で活躍。著書に『誰からも好かれる女性になる 話し方美人のお作法』(池田書店刊)など。

この「記事」が気に入ったら
みんなにシェアしよう!

MATOME