住みタイム 埼玉県さいたま市大宮区

最初にやってきたのは、埼玉県さいたま市大宮区のメインターミナル・JR大宮駅。約51万人という埼玉県内一の利用者数を誇り、2位の浦和駅を約32万人も引き離していると聞けば、“埼玉県のメインターミナル”と言っても過言ではないでしょう。改札を抜けると、確かに街を行き交うたくさんの人の姿が。彼らの向かう先とは一体？ 東口の高島屋、西口のそごう、丸井、あるいは駅直結のルミネ。駅周辺には大型商業施設が建ち並び、買い物袋をぶら下げた人が目につきます。一方、東口にはいくつもの商店街がひしめき合い、レストランやカフェ、アパレルショップに美容院と、あらゆるニーズに応えてくれる店がずらり。商業の中心地としての活気を肌で実感できます。

今や埼玉県内一の繁華街に成長した大宮駅。その発展の背景には、“鉄道”の存在が欠かせませんでした。大宮駅は、日本鉄道の第一期線として開通した上野～熊谷駅間の中間地点にあたる交通の要所。1885年にできた大宮駅の周辺には国鉄大宮工場、大宮操車場が誕生し、“鉄道の街”として発展を遂げました。次は、そんな埼玉県さいたま市大宮区を象徴する新名所「鉄道博物館」へ行ってみましょう。

鉄道博物館は、開館から約10年で入場者数が900万人を突破した大人気スポット。“鉄博（てっぱく）”の愛称で親しまれ、県外からも多くの人が訪れます。エントランスをくぐって、まずは2Fの鉄道歴史年表でお勉強。そして1Fへ降りると、36両の実物車両がずらりとお出迎え！ 間近で見る車両の大きさに圧倒され、レトロな機関車や新幹線のデザインに興奮し、一つひとつの車両に見入ってしまいます。シャッターを切る手にも熱がこもり、ここでは誰もが“撮り鉄”に。さらに、運転シミュレータで蒸気機関車の操縦体験をすれば、思わず「出発進行～」の声。すっかり童心に返って、周囲に笑い声がこだまします。

もう1カ所、埼玉県さいたま市大宮区の名所に足を運んでみましょう。さいたま新都心駅の前にある大型ショッピングモール「コクーンシティ」です。コクーン1には映画館やレストランが軒を連ねており、さらにライフクリエーションをコンセプトとしたコクーン2、ヨドバシカメラなどが入ったコクーン3、レストランなどが入ったパークサイドビルの4棟で構成されており、約270店舗が揃い、大きな話題を集めました。まるで小さな街のようなピカピカの空間は、首都圏の新たな都市機能を担うために作られたさいたま新都心という街のイメージにぴったり。カフェのテラス席でブランチをとっていると、この街に暮らしていることが少し誇らしげに感じられました。